稲田郷土史会は、本年をもちまして創立３７年目を迎え、会員各位の
協力を得て地域活動の成果を収めつつあります。機関紙「あゆたか」も
４１号を数え、貴重な調査、研究活動の成果や、会の歩みが手にとるよ
うに伺われます。

　顧みれば稲田図書館（現　多摩図書館）の文化活動の一つとして郷土
史サークルが生まれたのがきっかけとなって毎月行われた郷土史活動に
参加者の関心の深さも手伝って、現在も構成している役員メンバーが中
心となって郷土史会が発足することになったのであります。

　郷土の文化財の保全、遺蹟、史跡、民俗学的なものの調査・研究をテ
ーマとして、相互の連繋を保ちながら撓ゆまざる努力と辛抱強さが要求
されます。

　我が郷土は母なる多摩川と、多摩丘陵をかかえた、自然と緑に囲まれ
た絶好のふるさとであり、人間同士のかかわりあいのなか郷土発展のた
め努めなければならないと思っております。

　　　　　　　　　　　　　　稲田郷土史会　代表　水尾藤久