お手紙拝見いたしました。

　向ヶ丘遊園の跡地利用についてのいくつかの御質問にお答えします。


　まず、質問１の回答ですが、

　向ヶ丘遊園跡地の都市計画決定区域内の土地については、地権者がいらっし
ゃいますので、地権者の意向を無視し、市民との話し合いを優先して方針を出
すことはできないものと考えています。

　したがって、市民意見については、地権者との話し合いを踏まえ、本市とし
ての基本方針を策定した後、生田緑地の全体構想策定の際に、取り入れてまい
りたいと考えています。


　次に質問２の回答ですが、

　小田急電鉄株式会社を除く地権者の方々については、本年５月の上旬に多摩
区役所にお集まりいただき、都市計画制度、及び小田急電鉄株式会社との折衝
状況について説明をさせていただきました。

　一方、小田急電鉄株式会社とは、現在まで継続して話し合いを持っており、
緑の保全に向けた可能性について、議論を進めているところです。来年３月の
基本方針策定に向けて、今後も話し合いを続けてまいります。


　次に質間３の回答ですが、

　生田緑地の都市計画決定区域については、都市計画法第１１条の都市計画施
設であり、同法第８条の地域地区（緑地保全地区）とは違いがあります。生田
緑地の都市計画は、緑の保全と整合する部分もありますが、法制度上の違いを
御理解いただきたいと思います。

　また、緑の保全については、地区指定や協定等様々な手法がありますが、い
ずれにしましても、その指定については、地権者の意向が重要ですので、今後
も話し合いを続けてまいります。


　　平成１４年１０月９目

　向ヶ丘遊園の緑を守り、市民いこいの場を求める会　様

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　川崎市長　阿部孝夫

「向ヶ丘遊園の会」としてはこの回答の内容に納得出来かねる部分があります
ので、市に話し合いを申し込む予定です。

川崎市長への質問書の全文

＜質問項目＞

質問１：都市計画決定された緑地・公園について、利用者である市民との話し
　　　　合いも踏まえた確固たる方針を行政として何故明示できないのでしょ
　　　　うか。

質問２：小田急やその他地主さんとの話し合いの具体的な展開を明らかにして
　　　　ください。

質問３：緑は連続的に保全されることで発揮する力が大きいことは明らかなこ
　　　　とであるにも係らず、何故必要範囲の緑地指定をし、適切な対応をし
　　　　ないのでしょうか。